「松永圭太×橋本健史 展」8日目終了しました!
縁側には松永さんのタイル作品「pixel」が並べて吊られています。
遠目ではわかりませんが、近寄って見てみるとタイルの間に人や家具の模型が配置されているのがわかります。
これは橋本さんが松永さんの作品を使って想像上の空間をつくり出すというアイデアから来ているもので、
1/160のスケールで橋本さんが空間を考えて作品を建築模型化しています。
こういったスケールのずれについては、展示について話し合う中で繰り返し登場したトピックで、
人や家具などが配置されることで急に作品が違ったスケールとして認識されることになり、
タイルの厚みや質感、あるいはボルトの太さなどがまったく違ったものに知覚されます。
特に日本では、建築模型はスチレンボードなどのほとんど質感を持たない白い素材が使用されることがほとんどですが、
素材の質感が空間に強く作用することもあらためて知らされることになります。
特にスマートフォンで写真を撮ってみるとリアリティをより感じることができるので、
ぜひ一度試してみていただきたいです!
さて、明日6/13(日)18:00〜からオンラインストアでの販売を開始いたします。
今日中にプレビューできるように準備するつもりですので、
どうぞ楽しみにお待ちください!
松永圭太×橋本健史 展
2021.6.5(土) - 6.20(日)
13:00-18:00
会期中無休
オンラインストアでの販売:6/13(日)18:00〜
ceramic art × architecture
陶芸家・松永圭太と建築家・橋本健史(403architecture[dajiba])のコラボレーションによる展覧会を開催いたします。
松永は学生時代に建築を学んだのち、陶芸の道に進みました。
その制作プロセスにおいて常に対象を客観的に捉えようとする態度には、建築的な視点が多分に含まれています。
一方橋本は、403architecture[dajiba]の一員として、既存の枠組を読み替えることで、
スケールにこだわらず多様な建築的プロジェクトを手掛けてきました。
今回の展示は、異なる分野で活動する同世代の両者が出会うことで、
あらかじめ想像できないような化学反応を期待して企画しました。
表面的なコラボレーションに陥らないために、長い期間で対話を重ねながらさまざまな可能性を模索してきました。
その結果として生まれたアウトプットは、明確な役割を分けることなく、
両者の要素が複雑に入り混じったこれまでにない作品となっております。
それぞれの分野での更なる活躍が期待される二人の、垣根を飛び越えた協同作業の成果をぜひご高覧ください。