2021/06/08

「松永圭太×橋本健史 展」4日目終了しました!


「松永圭太×橋本健史 展」4日目終了しました!
連日暑さが続きますが、多くの方々におこしいただきありがたい限りです。

今日ご紹介する作品は、黒土を使った茶碗になります。
こちらは昨日説明したように、橋本さんが解体現場で出た石膏ボードを再構成したものをベースに、
松永さんが土を押し当てその痕跡を残してかたちにしたものです。
さらには橋本さんが所属する403architecture[dajiba]の建築作品「頭陀寺の壁」の図面を転写しているのですが、
ボディの荒々しさゆえにシートが破れたり剥がれたりすることで、独特の質感を生んでいます。

この制作態度は、「頭陀寺の壁」に代表されるような廃材や一見すると価値のないものを読みかえ、
再利用するという403architecture[dajiba]の設計思想を踏まえています。
いくつかのレイヤーが重ねられているので一見するとその背景が読み解きづらいかもしれませんが、
そのことがむしろこの作品に複雑な魅力を与えているように思います。

今回出展されるコラボレーション作品は、この展覧会のために制作されたものであり、
現段階では他で展示される予定はございません。
ありがたいことにいろいろなお問い合わせをいただいておりますが、
今のご時世では移動することが憚られる部分もあり、遠方からはおこしになりづらい状況かと思いますので、
オンラインストアでも出展作品をご紹介する予定でございます。
今週末をめどに公開できるよう準備を進めておりますが、もしご興味のある作品などありましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。

松永圭太×橋本健史 展
2021.6.5(土) - 6.20(日)
13:00-18:00
会期中無休

ceramic art × architecture

陶芸家・松永圭太と建築家・橋本健史(403architecture[dajiba])のコラボレーションによる展覧会を開催いたします。
松永は学生時代に建築を学んだのち、陶芸の道に進みました。
その制作プロセスにおいて常に対象を客観的に捉えようとする態度には、建築的な視点が多分に含まれています。
一方橋本は、403architecture[dajiba]の一員として、既存の枠組を読み替えることで、
スケールにこだわらず多様な建築的プロジェクトを手掛けてきました。
今回の展示は、異なる分野で活動する同世代の両者が出会うことで、
あらかじめ想像できないような化学反応を期待して企画しました。

表面的なコラボレーションに陥らないために、長い期間で対話を重ねながらさまざまな可能性を模索してきました。
その結果として生まれたアウトプットは、明確な役割を分けることなく、
両者の要素が複雑に入り混じったこれまでにない作品となっております。

それぞれの分野での更なる活躍が期待される二人の、垣根を飛び越えた協同作業の成果をぜひご高覧ください。

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