増田敏也「質感ノイズ」5日目終了しました!
本日ご紹介するのは、「クスリのリスク」というタイトルが付けられた作品です。
カプセルというのが身近にある中でもっとも小さな器ではないかと気づいた増田さんが、
やきもので制作するモチーフとしてふさわしいのではないかと選び取りました。
(もちろん機能はありません 笑)
こちらは全部で730個あるのですが、1日2錠ずつ1年飲み続けたらと仮定した数を可視化したもので、
今のご時世もあって一度にこの量を見せられるといろいろと考えさせられるものがあります。
さて、早いもので会期も半ばを過ぎました。
増田さんの作品をまとめて観られる機会はなかなかありませんので、
ご興味のある方はぜひ足をお運びいただければと思います!
また、こちらの作品を含む出展リストをご覧になりたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
増田敏也「質感ノイズ」 -Toshiya Masuda Exhibition-
2021.10.16(土) - 10.24(日)
13:00-18:00
会期中無休
作家在廊日:24(日)
画像や映像、音楽などに発生するノイズには、「ノイズとは気になりだすとそこにピントが合い、
今までメインだったものにピントが合わなくなる感覚」があるように思います。
低解像度なデジタル画像をイメージして制作している私の作品にとって、
土味や釉薬による表現、作者の手跡などは私の作品表現におけるノイズになると考えてきました。
土を素材に表現するようになって18年になり、発表し始めた頃よりも自分の作品が焼き物であることを認知されることが
増えたことで焼き物であることの意味を今一度考えるようになり、今回自分の作品に自分にとってのノイズを入れ込むことで
作品内で直接的な対比が生まれ、今まで以上に陶芸である意味性と視覚表現の効果を強めることが
出来るのではないか?という試みです。
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