2021/10/17

増田敏也「質感ノイズ」2日目終了しました!


増田敏也「質感ノイズ」2日目終了しました!
今日は「国際陶磁器フェスティバル美濃」の最終日ということもあって、遠方からも多くの方々がおこしくださいました。

「質感ノイズ」シリーズは、ワインボトル以外に靴をモチーフとした作品があります。
こちらは「Self-porlait」と名付けられており、増田さん自身が最近よく履いている靴をベースに制作されていて、
それがえぐり取られていたり溶けているように見える部分に、土らしい柔らかさや釉薬による金属的な光沢が生じています。
一旦ピクセル状に固定化されたかのように見えたイメージが、ノイズによってその素材感を表出させ、
その像が再び揺さぶられるように感じ、その不安定な状態が非常に魅力的に写る作品です。
また釉薬の使用により照明や自然光を反射することによって、さらにその存在感を増しているのも
今回の展示での新たな発見のひとつと言えそうです。

現在、出展作品リストを作成していて出来上がり次第ご希望の方にはお送りいたしますので、
もしご興味があればどうぞお気軽にお問い合わせください。

増田敏也「質感ノイズ」 -Toshiya Masuda Exhibition- 
2021.10.16(土) - 10.24(日) 
13:00-18:00 
会期中無休 
作家在廊日:24(日)

「質感ノイズ」 
 画像や映像、音楽などに発生するノイズには、「ノイズとは気になりだすとそこにピントが合い、
今までメインだったものにピントが合わなくなる感覚」があるように思います。

低解像度なデジタル画像をイメージして制作している私の作品にとって、
土味や釉薬による表現、作者の手跡などは私の作品表現におけるノイズになると考えてきました。 

 土を素材に表現するようになって18年になり、発表し始めた頃よりも自分の作品が焼き物であることを認知されることが
増えたことで焼き物であることの意味を今一度考えるようになり、今回自分の作品に自分にとってのノイズを入れ込むことで
作品内で直接的な対比が生まれ、今まで以上に陶芸である意味性と視覚表現の効果を強めることが
出来るのではないか?という試みです。

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