増田敏也「質感ノイズ」6日目終了しました!
こちらの作品「炎芸術」は、文字通り炎をモチーフにしています。
同名の雑誌があるように、やきものは通常焼成するというプロセスが重要視されており、
窯で焼くことで大きな変化を経て完成します。
ただ、増田さんは電気窯を使用しているため直接的には火を使ってはいません。
そこで自分の作品が本当に「炎芸術」と言えるかどうかと考えたときに、
実際に炎そのものを作ってしまえばそう呼べるのではないかと思いつき制作した作品です笑
独特のユーモアに笑わされると同時に、伝統的な意味で火に頼る制作方法が減っている現状からすると、
その変遷についてもあらためて考えさせられる批評性も持ち合わせているように思います。
会期は残すところあと3日となりました。
やきものについて新鮮な視点で捉え、かつ老若男女問わず楽しめる作品が揃っておりますので、
ぜひいろんな方にご覧いただければと思います。
また、こちらの作品を含む出展リストをご覧になりたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
増田敏也「質感ノイズ」 -Toshiya Masuda Exhibition-
2021.10.16(土) - 10.24(日)
13:00-18:00
会期中無休
作家在廊日:24(日)
画像や映像、音楽などに発生するノイズには、「ノイズとは気になりだすとそこにピントが合い、
今までメインだったものにピントが合わなくなる感覚」があるように思います。
低解像度なデジタル画像をイメージして制作している私の作品にとって、
土味や釉薬による表現、作者の手跡などは私の作品表現におけるノイズになると考えてきました。
土を素材に表現するようになって18年になり、発表し始めた頃よりも自分の作品が焼き物であることを認知されることが
増えたことで焼き物であることの意味を今一度考えるようになり、今回自分の作品に自分にとってのノイズを入れ込むことで
作品内で直接的な対比が生まれ、今まで以上に陶芸である意味性と視覚表現の効果を強めることが
出来るのではないか?という試みです。
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