増田敏也「質感ノイズ」本日よりはじまりました!
天候にも恵まれ、よいスタートを切ることができました。
展覧会タイトルにもなっている「質感ノイズ」シリーズは、今回はじめてお披露目される新しい作品です。
これまで増田さんは、土を素材として扱いながらいかにその「らしさ」から離れるかを意識しながら制作をされてきました。
そこにあえて土らしい生々しいかたちと光沢のある釉薬の質感を持ち込むことで、
これまでのようにピクセル状に作られた部分とのコントラストが生まれ、
あらためて素材や視覚的イメージに対する感覚が揺さぶられます。
以下に増田さんのステートメントも追加したので、ぜひ併せてご一読ください。
明日も増田さんが在廊してくださりますので、ぜひ本人からいろいろな説明を受けていただければと思います!
増田敏也「質感ノイズ」 -Toshiya Masuda Exhibition-
2021.10.16(土) - 10.24(日)
13:00-18:00
会期中無休
作家在廊日:17(日), 24(日)
画像や映像、音楽などに発生するノイズには、「ノイズとは気になりだすとそこにピントが合い、
今までメインだったものにピントが合わなくなる感覚」があるように思います。
低解像度なデジタル画像をイメージして制作している私の作品にとって、
土味や釉薬による表現、作者の手跡などは私の作品表現におけるノイズになると考えてきました。
土を素材に表現するようになって18年になり、発表し始めた頃よりも自分の作品が焼き物であることを認知されることが
増えたことで焼き物であることの意味を今一度考えるようになり、今回自分の作品に自分にとってのノイズを入れ込むことで
作品内で直接的な対比が生まれ、今まで以上に陶芸である意味性と視覚表現の効果を強めることが
出来るのではないか?という試みです。
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