「可児孝之 展」2日目終了しました！
今日は5月とは思えない夏のような天候で、多治見は全国3位の暑さだったそうです…
そんな中でも多くの方々が足をお運びくださり、本当に感謝です。
多治見の含まれる美濃地方では、産地としての歴史の中で絵付の技術や文化が育まれ蓄積されてきました。
しかし近年では他の技術や産地などさまざまな影響によりその足場が大きく崩れてきています。
可児さんはそんな昨今の状況に強い危機感を抱いており、
数年前から極力地元の材料を手配し自分で調合することにこだわり制作されています。
周りからはそのようなやり方を不安視する声もあったそうですが、
試行錯誤の末自分なりの方法を見出し作品化することに成功しました。
美濃という土地は他の産地と比べてもその規模が大きく、メーカーや窯元、作家など形態もさまざまです。
外から見るとまったく関係なさそうに見えるものも実はどこかで繋がっているのがここの面白いところであり、
その複雑さが難しさを生み出す一方特殊な魅力を成り立たせているのだと思います。
今日はちょっと大きな話をしてしまいましたが、ひとりの作家さんの作品を通して
少しでもその背景にある美濃という産地についても想いを馳せてもらえたら嬉しいです。
展示はまだまだ続きますので、お時間のある方はぜひ実際に作品を手に取ってご覧ください。
また、週末からは一部作品をオンラインショップでもご紹介させていく予定でおりますので、
こちらの方もご期待いただければと思います！
可児孝之 展
2022.5.28(土) - 6.5(日)
13:00-18:00
会期中無休
作家在廊日：4 (土), 5 (日)
No comments:
Post a Comment