2020/04/15

テイクアウトと器





昨今の不安定な状況の中で、多治見でもテイクアウトメニューを始めるお店が増えてきました。
なかなか店内で食事をしづらい雰囲気になってきているので、お店としては苦肉の策であるにしても
こちらとしては家でお店の料理が気軽に楽しめて、ありがたい側面もあります。

ただ、実際に何度か利用してみて気になったのが、使い捨て容器の存在です。
こちらとしては片道10分程度の近くのお店から持ち帰るのに必要なだけなのに、
食べ終わったあとに残ったプラスチックの容器をゴミ箱に捨てるのは、
せっかくおいしいものを食べたのになんとなく後味が悪く感じました。
そして、仮にもやきものの町と言われる多治見で生まれ育ち、今もそれを扱う身としては、
このようなことを毎回続けていくのは何とか避けたいなと思うようになりました。
最近は急激な需要の増加によって、使い捨て容器の価格自体が高騰しているようですし、
コスト的にも資源としても多くの無駄が生じてしまいます。

そこでいつもお世話になっている多治見のイタリアンレストラン、A Tavola Surisさんにお願いして、
試験的に自分で器を持ちこんでそれらに盛りつけてもらいました。
こちらとしては大した手間もなく、ただでさえおいしい料理がよりおいしく見えて、
ゴミも出ないのでメリットが多くあります。
一刻も早く事態が収束して、再びこれまでのようにお店で料理を楽しめる日が来ることを
何よりもまず祈ってはいますが、現状では今のような状況がいつまで続くか正直予想できません。
せっかく多治見というやきものの生産地にいて、素敵なお店もたくさんあるので、
もっとそれを生かしたテイクアウトのあり方を考えて、
何かここならではのしくみのようなものを作れないかなあと思案しているところです。

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