2020/07/29

「横山拓也 展」赤/黒碗



こちらの茶碗は荒々しい質感が目を引きますが、一方で繊細な操作もなされています。
黒い釉薬がかけられた部分、赤い土そのままの部分、そして土を削ってからその状態を維持させるために
透明の釉薬でコーティングした部分の三段構成になっていて、
かつ赤い土の部分には黒い顔料が少し塗られている箇所もあって多くの情報が込められています。
大胆な要素と繊細な要素が同居しているところが横山さんの作品の特徴のひとつですが、
最近制作されるようになったこちらのシリーズはそれが遺憾なく発揮されています。

また、お茶を点ててみると土の赤と釉薬の黒、そしてお茶の緑がバランスよく調和して、
欠けていたピースがピタっとはまるような気持ち良さがあります。

>「横山拓也 展」作品購入ページ
※オンラインストアでの取り扱いは8/2(日)23:00まで

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