今度ぼくがスイスに留学していたとき所属していた
Valentin Bearthのスタジオの10年間の学生作品をまとめた本が
日本でも南洋堂さんから販売されることになりました！
このスタジオは２年生を対象としているのですが、
今ふり返ってみても、自分にとってスイス建築における根幹を学ぶ上では
この上ない環境だったと感じています。
設計するのは規模の小さなものばかりですが、
コンテクストの比較的強い敷地できちんと分析を行ない、
それをもとに光、プロポーション、素材といった基本的な要素についてきちんと考え抜き、
さらにディテールにまで落とし込むという作業は
至極当たり前のように思えるけれどもとても奥深く、
多くのスイスの建築家がどのような姿勢で設計をおこなっているかの一端に触れる
またとない機会となりました。
学生作品も比較的地味なものが多いですが、
図面を読みこんでいくときちんと考えられているものが多く、
模型と図面だけでもとても多くの情報量があります。
日本の教育とはかなり違うので、
教育の現場にいらっしゃる方や学生さんにもぜひ見てもらいたいなと思います。
近年では日本でもスイスの建築家についてかなり知られるようになってきてはいますが、
教育に関してはまだまだ知られていない部分が多く、
その意味でもこの本はとても貴重な資料なのではないかと思います。
こちらから予約できます：南洋堂ウェブショップ
（ありがたいことにプレビューでぼくの作品が載っているページを見れるようになっています！）
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