中井波花 “tolerance” 4日目終了しました!
床の間には、今回はじめて発表する染付の茶碗を展示しています。
中井さんはこれまでも磁器土を使っていたものの、炭化焼成のためなかなか気付きづらかったのですが、
こちらは磁器らしい作品となっています。
レイヤーを積み重ねていくことにより景色が現れており、釉薬がこれまでとは違った表情を生み出しています。
最近、中井さんの作品を観に来られる方とお話ししていて感じるのは、
茶碗という存在が必ずしも茶道具としての文脈からではなく、
立体作品の延長線上として捉える方が増えているのではないかということです。
やきものという分野において、無論茶碗は重要な位置を占めるものであり、
それは茶の湯でのヒエラルキーによってでもありますが、
質感への触れ方や手に収まるサイズ感など、素材に対するアプローチとして
うまくフィットする部分も大きいのかなと思います。
視点を変えると作品の見え方も変わってくるので、こちらとしても非常に勉強になります。
中井波花 “tolerance”
Namika Nakai Exhibition
2023.7.1(土) - 7.17(月・祝)
13:00-18:00
休廊日:6(木)
協力作家:紀平佳丈(木工), 酒井桂一(木工), 長谷川清吉(金工)
掛軸:八木夕菜(美術家)
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