中井波花 “tolerance” 11日目終了しました!
中井さんの茶碗は、前回に比べるとその質感のバリエーションに幅が出て、多種多様な表情を見せてくれます。
陶芸関係者でもわからないほどテクスチャーが豊穣なのですが、実際には土は一般的な白磁を使っているので、
表れている景色は土そのものや釉薬ではなく混ぜられた金属や焼成時の化学変化によるものであり、
そう考えるとあたかも白いキャンバスに色を重ねていくアブストラクト・ペインティングのようにも思えてきます。
茶碗という実際に掌で触れるもののディテールにこだわり、その作り込みに注力するあたりに、中井さんの進化が見て取れます。
さらに、覆輪のように口元に取り付く銀彩部分が、茶碗全体を引き締め緊張感のあるものとしています。
中井波花 “tolerance”
Namika Nakai Exhibition
2023.7.1(土) - 7.17(月・祝)
13:00-18:00
協力作家:紀平佳丈(木工), 酒井桂一(木工), 長谷川清吉(金工)
掛軸:八木夕菜(美術家)
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