松永圭太・坂野有美 展「折り目・点線」5日目終了しました!
今日はきのうとは打って変わってとても暖かく、過ごしやすい一日でした。
今回、板の間における松永さんのメインの作品は、「ホルツム」という新作シリーズです。
一見すると今までの作品とは大きく違っていますが、
制作プロセスはこれまでと同様、半球形の石膏型を使っています。
このシリーズをつくるきっかけのひとつには、これまで用いていた土が枯渇しつつあり、
あらためて自然のものを使って作品にしているということを実感したことにあります。
タイトルの由来についてはぜひ来ていただいたときにお伝えしたいと思います!
一方坂野さんの作品「ロースピード」は、全体像を想定せずに手の動きを確かめるように
ゆっくりと描いていった結果出来上がったものです。
さまざまな読み取り方を可能にする図柄ですが、あらためてひとつひとつの線を見てみると
その手の動きがなんとなく想像できる気がします。
扱っている素材は異なるふたりの作家ですが、
型を用いてあえて自分の手の痕跡を表に出さないようにしているところなど、
制作に対する考え方に共通する部分が多くあります。
その感覚をぜひ実際の空間で体感していただければと思います!
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