2016/05/27

『新里明士 展』開催のおしらせ


弊廊初となる新里明士さんの個展を開催致します。

新里さんは、白磁の生地に穴をあけて透明釉をかけることによって
穴を埋めて焼成する「光器」シリーズで知られています。
「光器」はうつわ型に穴を多く穿つことで、
用途を持つものとそうでないものの境界を意識させ、
技術の高さと同時にその背後にある概念的なものを浮かび上がらせています。

近年では青く着色した作品にも取り組まれており、
穴が釉薬で埋められていないものはモワレを起こし、
少しの操作によって白いものとはかなり印象の違うものとなっています。

新里さんの作品は、時間の移り変わりによる自然光の微細な変化、
あるいは人工光のコントロールされた環境など、
光の状態によってさまざまな表情を見せてくれます。
また、弊廊の茶色い和室空間と白くニュートラルな展示室、
双方の空間的性格によっても見え方が大きく異なるでしょう。
器として使えるものからオブジェとしての性格が強いものまで、
これまでにはない新しい作品も並ぶ予定です。
新里さんの作品によってつくりだされる繊細な空気感を、
ぜひとも体感していただきたく存じます。

新里明士 展
2016.5.28(土) – 6.5(日)
13:00-18:00
会期中休廊日はありません
作家在廊日:28日(土), 5日(日)
オープニングパーティー:28日(土) 18:00〜

※会期中、多治見市ではishoken gallery及び陶林春窯でも新里さんの展示が開催されておりますので、
併せてご覧いただければと思います。

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