弊廊での今年最初の展示は、松永圭太さんと坂野有美さんの二人展です。
ふたりは金沢の卯辰山工芸工房で同じ時期に研修し、
共同で作品をつくったり一緒に展示をしたりと、当時から互いに切磋琢磨してきました。
陶芸と染では、分野としては重なる部分はあまり多くはありませんが、
だからこそ組み合わさることでそれぞれにはない魅力を引き出すことができるのではないかとも思います。
また、細かい枠組にとらわれず肩肘張ることなくコラボレーションが可能になるのは、
この地域においてはなかなか想像がつきにくいのですが、
茶の湯を含めた文化を総合的に捉える視点をこちらにももたらしてくれます。
松永さんの特徴的な質感が出た力強いかたちを持つ土の作品と、
坂野さんの布という平面的でありながら立体的にも扱うことのできる素材を
染めることでさまざまな表情を与えられた作品とが、
弊廊の空間の中でどのように呼応し、いつもとは違う空気感をつくり上げるのか、どうぞご期待ください。
松永圭太・坂野有美 展「折り目・点線」
2017.4.8(土) – 4.16(日)
13:00-18:00
会期中休廊日はありません
作家在廊日:8日(土), 16日(日)
オープニングパーティー:8日(土) 18:00〜
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