2019/04/09

「坂井直樹・松永圭太 展」4日目終了しました!





「坂井直樹・松永圭太 展」4日目終了しました!

今回の二人展用のコラボレーション作品として、鉄瓶と火鉢の組み合わせがあります。
坂井さんの鉄瓶は、松永さんの作品の持つ質感に合わせて錆加工が施されており、
通常よりも茶色くすることで火鉢の上に置いたときにより馴染んで見えます。
また、火鉢の脚も坂井さんが制作しており、粗いテクスチャーの半球が鉄の華奢な脚によって
軽やかに支えられているのも、異なる素材の特徴を互いに引き出しあっていておもしろいです。
マッシブな朱漆の赤と繊細な鉄錆の茶が程よいコントラストを生みながら、全体として絶妙なバランスで収まっています。

お二人の作品に共通するのは、機能を持つものであってもただ単にそれに奉仕するためにかたちがあるのではなく、
作品としての造形力が優れており、モノ単体での存在感をきちんと持っていることです。
オブジェか器かという二元論ではなく、軽やかにその境界を飛び越えて、
両方の側面を持ち合わせているところが魅力だと考えています。

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