2019/04/10

「坂井直樹・松永圭太 展」5日目終了しました!







「坂井直樹・松永圭太 展」5日目終了しました!

松永さんのお皿はいわゆる使いやすい食器ではありませんが、
彼のオブジェや茶道具とも共通するような姿勢がベースにあり、
その中でヒエラルキーを設けることなく自由に制作しているのがおもしろいところです。
おおらかな素材を使って細部まで作りこんでいて、見所が多くあります。
お皿の裏が思いがけないようなかたちをしていたり、
欠けてしまったところを逆転の発想でいいアクセントとして作り変えたりと、
いろんなアイデアが詰めこまれています。
ぜひひとつひとつ手にとって、裏返して見ていただきたいです。

坂井さんの掛け花は、金属らしく端正でシンプルなかたちと錆びの強い質感が合わさり、
これひとつで空間に大きな影響を与えるような存在感を持っています。
壁とのつき方や落としの作り方など、見え方や使いやすさを細かいところまで
意識して作られていて頭が下がります。
こちらも単体でオブジェとしても成立しますし、花を一輪活けるとより鮮やかに見えて、
いい引き立て役にもなってくれます。

早いもので今日で会期も半ばを過ぎました。
特にこのあたりではなかなか見ることのできないタイプの展示となっていますので、
お見逃しのないようよろしくお願いします!

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